雑ダン!〜貧乏ガジェッター雑記〜

貧乏ながらもガジェットに魅了されてしまった男だんぞーの、悲しき葛藤と苦悩の記録。安くて良いものを追い求めて彷徨っています。

【マジメ雑記】Samsung、大丈夫か。スマホメーカーの競争の話。

こんにちは。だんぞーです。

 

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ちょっと今回は、Samsungに寄り添った記事を書こうかなと。
 
 
 
日本でも、Galaxyブランドで人気のメーカーですわな。
 
 
 
 
 
スマホにおいては世界シェア、出荷台数共に最強を誇る、誰もが知っている総合家電メーカー。
 
 
 
 
......しかし、その「最強」の称号に陰りが見え始めたのが、わりと最近の話。
 
 
 
 
そんなSamsungを少し語ります。
 
 
 
 
★目次
 
 
 
 
 

■世界シェアNo.1は譲らず。しかし......

 
 
まずは、2018年Q3、世界シェア及び出荷台数のデータ。
 
 
 
 
相変わらずSamsungは世界シェア、出荷台数ともにNo.1をキープしている状態。
 
 
 
 
 
......なんですが、このNo.1の意味合いが、ちょっとここに来て変わったかな、という感じ。
 
 
 
 
数字で見てしまうと、出荷、シェア共に結構落としてるんですよね。
 
 
前年比で。
出荷数は8340万台→7230万台。
 
 
市場シェアは21.2%→20.1% といった感じ。
 
 
 
 
2018年は、フラグシップモデルである「Galaxy S9」が、思ったよりも販売に伸び悩んだような話もありました。
 
 
 
 
 
 
この不調の原因は、製品力であったり、プロモーションなどの要因には無いんじゃないかな、というのがぼくの見立て。
 
 
だって、Galaxy S9。メチャクチャいい機種ですからね。
 
 
Galaxy最大の弱点(個人的な)であったモノラルスピーカーをステレオに。しかもドルビーアトモス対応で。
 
物理的な可変絞りレンズで、撮影時の明るさを自動調整。
 
指紋、顔、虹彩の3点生体認証を同時使用可。
 
 
 
 
 
 
 
正直、S7→S8のときより、圧倒的に進化してる。
 
 
 
 
ただ、製品の力ではない、別の要素がすごく大きい。
 
 
 
 
 
 
 

■数字が物語るのは、一過性の不調か、それとも......

 
 
データをもう一度。
 
 
 
 
 
数字を落としているSamsungとは裏腹に、明らかに数字を伸ばしているのがXiaomiやOPPO。そしてHUAWEI
 
 
 
いわずもがな、中国メーカー勢です。
 
 
 
 
単にSamsungが数字を落としている以上に、これら中国勢に数字を奪われている、というのが実情でしょう。
 
 
 
 
実はSamsungの主力は、S9のようなフラグシップよりもエントリー〜ミドルスペックの製品群。
 
 
 
圧倒的な出荷台数も、廉価端末によって稼いでいる部分が大きいです。
 
 
 
というのも、Samsungをはじめとした韓国メーカーの最も優れていた点は、「市場を見る力」。
 
 
 
 
 
要は新興国を廉価端末で制圧し、シェアをさらっていったのがSamsungです。
先行利権をしっかり確保したのが、絶対的に大きい。
 
 
 
 
 
......ただ、この安売りでシェアをかっさらうっていうのは、諸刃なんですよね。
 
もっと安く、より良いものを作られたら、簡単に覆ります。
 
 
 
 
 
 

■中華の強さ、Samsungの脆さ。

 
 
 
 
 
この価格競争市場を制したのが、”メーカー”としては異質のビジネスモデルで、インド市場を中心に制圧した「Xiaomi」。
 
 
 
 
そして、現代の需要を怖いくらいにリサーチし、特定の客層を狙い撃ちすることで確固たるブランドを築き上げた「OPPO」。
 
 
 
 
何より、モバイルの総合格闘家と言わんばかりに新興市場〜ハイエンド流通まで、とんでもない勢いでのし上がった「HUAWEI」。
 
 
 
 
Samsungの作り上げた市場、ブランドを、より徹底したやり方で奪っていっているのが中国メーカー勢。
 
 
 
 
 
さて。
Samsungですが。
 
まず、新興市場の拡大はちょっと厳しいでしょう。
特に価格競争においては、ちょっとXiaomiが強すぎます。なんせ利益の出処がモバイルの販売じゃないんだから。
 
 
 
 
 
で、そうなるとハイエンド市場やミドルクラスの死守、拡大が鍵な気はしますが。
 
ぼく個人的に思うのが、現状のSamsungってすごく、「日本的」なんですよ。
それも、戦後のものづくりに似てる気がするんです。
 
 
 
Samsungのプロモーションって、基本的には「良いものを作って、売る」なんですよね。
 
 
これが、すごく非現代的だと思ってしまう。
 
 
 
 
今、ある程度裕福な国に生まれ住んでいる人がモバイルに求めているのって、「体験」だと思うんです。
それも、「持っている」だけで得られるような、至極簡単で誰でも享受できるもの。
 
 
 
 
 
たとえば、↑で示したデータ上で、苦しいながらも実は数字を”伸ばしている”メーカー、「Apple」。
 
 
 
ブランドとしての「Apple」。
ステータスとしての「iPhone」。
 
所持することで、それだけで、”体験価値”を満たされる。
 
その価値が未だ強く根付いているから、やっぱりAppleは伸びてるんですよね。
 
 
 
 
カメラ好き憧れの老舗、「LEICA」との協業。
 
”カメラ”を求めるユーザーは、LEICAのロゴ、LEICAウォーターマークの付いた写真。
これで、”体験価値”を満たされるわけです。
 
 
 
 
こういった体験価値を、今のSamsungは提供しきれていないように思います。
 
もちろん、新機能や新技術を「Galaxy Studio」で体験出来るようなプロモーションを打っていますが......
 
 
 
 
 
”機能”による”体験”は、それをどう日常で活用するか、という想像力が必要ですし、使う人間のポテンシャルを、ある程度必要としますから。
 
 
「Galaxy」を持っていることで。
というか、持っているだけで。
 
 
何かしら幸福感を得られる体験を提供出来なければ、ドンドン押されてしまうんじゃないかなあ。
 
と、思う次第。
 
 
 
 
 
 

■結論。だからこそ、これは無いわって思った。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
いや、これじゃ少なくとも日本市場は厳しいでしょ......
 
 
 
 
 
 
ものづくりは、”届けるまで”がものづくりだと、自分の肝には命じて生きたいですね。