雑ダン!〜貧乏ガジェッター雑記〜

貧乏ながらもガジェットに魅了されてしまった男だんぞーの、悲しき葛藤と苦悩の記録。安くて良いものを追い求めて彷徨っています。

【必読】「シャオミ 爆買いを生む戦略」。販売員は読め。

こんにちは。だんぞーです。

 
 
 
いっちょまえに書評なんてのをやってみます。
 

f:id:zundamochimune:20181112132005j:plain

 
 
これ。
 
 
Xiaomiの「Mi Mix」シリーズが欲しすぎて、とりあえずXiaomiに関する本を手に取ってみました。
 
 
 
 
この本自体は結構古いんですが。
とりあえず読んでみた所感として、「販売業」に携わる人たち。
 
要は、「販売員」全員が読むべき本だなあ。と、思いました。
 
 
 
 
というわけで。
今回は、「Xiaomiに学ぶ、販売の極意」とでも銘打って、記事にしていこうかなと思います。
 
 
 
 
★目次
 
 
 

■Xiaomiの理念であり躍進のヒント。「楽しい」を売ろう。

 
 
 
Xiaomiといえば。
 
 
最初にモバイル製品を世に送り出したのが、2011年のこと。
 
 
 
つまり、いま記事を書いているのが2018年なので、本格的に製品を売り出してから現在までで、7年しか経ってないんです。
 
 
 
しかし、2018年の世界での出荷台数は第4位。
世界シェアも同じく、第4位。
インド市場においてはシェアNo.1を誇る、いま超絶勢いのあるスマホメーカーです。
 
 
 
 
 
そんなXiaomiの原点は、熱狂的な”Xiaomiファン”を作りだしたこと。
 
開発フォーラムに参加し、意見し、実際に製品を購入した上に、周りに口コミで製品を勧めてくれる。
 
そんな、ファンと企業が二人三脚で歩んでいくスタイルこそが、Xiaomi最大の強みなんですね。
 
 
 
さて。
本の一説に、こんなお話があります。
 
 
 
”単に製品そのものを売る時代は終わりを告げ、「参加する楽しみ」を売る時代がやってきた。だからこそ、「ユーザーと友達になる」という、思考の転換が必要なのだ。”
 
 
 
個人的ベスト・オブ・シビレたポイント。
これは本当にぼくも感じています。
 
 
ぼくは、単に「モノ」を欲することや、「改善」を欲する時代は終わったと思っています。
ぼくの中では、「体験」を売ることが現代のセールスに必要だと思っていました。
 
 
 
 
 
しかし、Xiaomiのビジネスはさらにその上。
参加する楽しみを販売する、「参加型消費」こそXiaomiの求めるものです。
 
 
 
 
でも。
これ、単にXiaomiってすげーで終わらせるのは勿体無いなあと思いました。
 
 
 
特に店舗で販売をするようなビジネスであれば、この「参加型」ってやりやすいんじゃないですかね?
 
 
 
 
店舗の「イベント」。
一般的なイベントって、「販促」イベントですよね。
つまり、”これから買う”人に向けたイベント。
 
 
でも、Xiaomiの成功法則に倣えば、これからの正解は”既に買った人”に向けたイベントをやること、なんじゃないかなって思います。
 
 
 
 
 
イベントの形を取らなくても、例えばケータイショップ店員であれば、「操作の案内」ってありますよね。
 
 
特にケータイショップは操作教えたところで利益になりませんから、結構この案内嫌な人も多いはず。
 
でも、何か聞きに来たお客様に対して、聞かれたこと+αをこっちから教えちゃう。
 
例えば、Galaxy買ったお客様にはBixbyの使い方を、Xperiaを買ったお客様に対してはスローモーションビデオの撮り方を教える、とか。
 
 
 
 
そうやって今の機種に対するロイヤリティを高める。
そして、楽しい体験を提案する販売員と一緒に”参加”してもらうことで、製品と販売員のファンを作る......みたいな。
 
 
 
 
 
特に最近、スマホは”欲しい”ではなく”必要”が購入動機になりがちですから。
 
 
ケータイに限らず、すべての販売員がこの本を読んで、「楽しい」を売るってなんだろう、を考えてみると良いかと思いますね。
 
 
 
 
 
 

■Xiaomiの広告に学ぶ、店頭販売「POP」の極意。

 
 
 
「一撃で急所を突くコピー」。
 
 
これが、Xiaomiの広告に言葉を載せる際、必ず議題にあがるという”デザインの原論”です。
 
 
 
書内の文をお借りすると、こんなことを言っています。
 
 
”「シャオミのマーケティングは口コミが命だ。製品のセールスポイントを考えるときは、実際のシチュエーションを想像してほしい。自分が友達にシャオミの製品をオススメするなら何と言うかを考えるんだ」”
 
 
 
 
広告を出し、プロモーションを打つ際のXiaomiの考え方ではありますが、店頭販売員においては「POP」に置き換え、応用すべき点であると思いました。
 
 
 
 
世のブランドの多くが、カッコいいけど分かりづらいコピーで広告やPOPを作成し、搬入してくると思います。
 
かといって、自身で作ろうとすると、案外具体的な言葉はたくさん並びますが、まとめきれないっていうことがあったりします。
 
 
具体的であり、かつシンプルなコピー。
 
ひと目で製品の良さがわかり、手にとって見たくなる。
 
 
そんなコピーの作り方が、この本の中に具体的な事例と一緒に載っています。
 
 
 
 
展示やPOPを作成されるような方は、是非とも参考にしてください。
POPは、うまく作れば優秀なAIみたいな働きをします。そこにいるだけで、目の前のお客様を接客してくれますから。
 
 
 
 
 
 

■最後に。

 
 
いかがでしょうか。
 
 
 
Xiaomiという企業は、「メーカー」であり、「カスタマーセンター」であり、そして「現場」の「販売員」でもある。
そんな企業なんですよね。
 
 
カスタマーセンターの人員を100%自社の社員にしよう、なんてことも書いてあります。CSといえばアウトソーシングが跋扈する中、希少な存在です。
 
 
 
だから、Xiaomiの実践している工夫って、経営者のみならず、色んな方面の仕事をしている人にとって、すごく参考になるんです。
 
 
 
 
今回は販売員をやっている人に向けて、見るべきポイントを紹介してみました。
 
販売が楽しくなる。仕事が楽しくなる。そんな教えが、沢山詰まっています。
 
是非手にとって見てください。
 
 
 
 
 
 
......ちなみに、読んだら確実にXiaomiファンになります。
 
ぼくにXiaomi製品を買い漁る財力をください。