雑ダン!〜貧乏ガジェッター雑記〜

貧乏ながらもガジェットに魅了されてしまった男だんぞーの、悲しき葛藤と苦悩の記録。安くて良いものを追い求めて彷徨っています。

【マジメ雑記】「iPhone」に学ぶこと。”良いモノ”が欲しい人は居なくなった。

こんにちは。だんぞーです。

 

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先日書いたコレ。
 
 
 
世界シェアNo.1のSamsungがやばいかもしれないっていう記事なんですが
 
 
 
要は、そのデバイスを持つことで、所有者の価値はどれだけ高まるのか。
 
いったいどんな体験価値を提供できるデバイスなのか。
 
これをユーザーに向けてしっかり発信しないと、今後特にハイエンドモデル市場は厳しいんじゃないかなっていう話
 
 
 
これSamsungだけじゃなく、今後色んなメーカーが直面する問題な気がするんですよね。
 
 
 
 
日本だとこんな話も。
 
 
 
 
 
先日から結構通信業界を賑わせている、値下げの話題。
 
 
特にドコモは、通信料金と端末の分離を行う方向性を示しています。
 
今後は、携帯電話を使っているすべての人が、「端末本来の価格」を意識していくことになりそうです。
 
 
 
そしたらなおさら
・高性能
・多機能
・高価格
だけで売ってたら沈むばかりじゃないだろうか、と思うわけです。
 
 
 
 
今回はそんなことを最近考えている、僕のしがない雑記です。
 
 
 
 
 
★目次
 
 
 

■で、Appleの話。

 
 
Appleの「iPhone」。
 
 
 
もはや知らない人は、少なくとも日本には存在しないでしょう。
 
 
 
個人的には、このモバイル市場において、最も速く。
そして、とんでもなく考え抜かれた「体験価値」を提供してきたメーカーだと思ってます。
 
 
 
 
 
そう思う理由。
 
iPhoneを持っている”ことって、もはやステータスじゃないですか。
 
 
 
一般的なiPhoneユーザーに話を聞くと、その購入理由、所持している理由の大半は
「なんとなく」
 
なんですよ。
 
 
ただ、もうちょっと深く掘って聞いてみる。
 
そうすると、たとえば。
 
 
 
「みんなiPhoneだから、自分もiPhoneじゃないと仲間はずれになる」
 
iPhoneが一番オシャレだから」
 
「周りがiPhoneだから、使い方を教われる」
 
 
 
こんな感じの話が、ポロポロ出てくる。
 
 
 
モバイルに詳しい人や、Android信者(ぼくもAndroid狂ですが)から見たら、どれもバカみたいな理由ですよね(笑)
 
 
 
でも、これ全部、わりと真面目に受け取らないといけない話だと思います。
 
それはモバイルメーカーだけじゃなく、この先の時代を生きるすべての人が(とかいうと大げさかもしれませんが)。
 
 
 
 
 
 

iPhoneが与えた「体験」 。

 
 
 
なんといっても、iPhoneの功績として一番大きいのは、スマートフォンというテクノロジーを普及させたこと。
 
 
これに尽きると思います。
 
 
 
 
たとえばカメラの開放F値がいくつになったって、どれほど高解像度のディスプレイを積み込んだって。
そんなもん興味無い人は見向きもしません。
 
 
iPhoneが現れなかったら、スマホって未だにマイノリティだったんじゃないか、とすら思います。
 
 
それを、「オシャレな所有物」としてブランディングしたことで一気に広まった。
softbankのプロモーションによる影響は大きいですが、黎明期の時点で既に”持つだけでステータス”であったことは疑いようが無いかな、と。
 
 
で、LINEの普及も手伝って、「友人家族とのコミュニケーションツール」として更に爆流行りしたと。
 
 
 
 
それと、OS。
iOSって、なんというか。
テッキーな部分をとことん隠して、スマートフォン(つまり、片手で使うパソコン)であることを意識させない作りになってますよね。
 
 
 
特に日本のような、ある程度裕福であり、ほとんどの人が生活必需品を不自由なく使えるような人が多い国。
 
一種の向上心みたいな物が失われて、なかなか新しいもの、難しいものを受け付けない心情の中。
 
「持つだけで満足」出来る「体験」に加え、”難しさ”の壁を取っ払われて、使っていれば自然にテクノロジーの恩恵を受けられるUIってのも、よく考えられてるなあと思います。ぼくは使いづらくて仕方ないんですけども。
 
 
 
 
まあそんなこんなで。
アメリカ企業やブランドへの憧れ、みたいなところも含めてですが、これだけiPhoneが広まったのは必然だと思います。
 
 
 
 

■「良いモノ」は、「比較」で決まる。比較に意味がない時代。

 
 
 
さて、iPhoneが流行ると、今度は便乗商法的に各メーカーが続々製品を出していきます。
 
 
 
物理キーボードが主流だったそれまでのスマートフォンのほとんどすべてをタッチパネル式に変え。
 
そして、iPhoneを意識した「比較」を活用してのプロモーションを、ドンドン打って行きました。
特に意識した感が大きいのは、SamsungASUSHUAWEIあたりでしょうかね。
 
 
 
 
しかし、正直ですよ。
 
iPhoneをすでに使っている人が、iPhoneに求めたのは「体験」であって、「良いもの」が欲しかったんじゃないんですよね。
 
そしてiPhoneを使っているユーザーが、今後Appleに求めているのも結局「体験」。
 
 
 
例えApple watchが他社ウェアラブル製品と比べて電池持ちが悪くても。出来ないことがあったとしても。
 
Apple watchを持つことにより、なんかちやほやされたり、所有欲が満たされたり、みたいな「体験」に満足してるからいいんですよ。
 
 
 
 
 
もう、「比較」は今の時代響かないんです。
 
 
 
 

■最後に。

 
 
 
というわけで、長々語った話でした。
 
 
 
 
自分にしか出来ない「体験」を提供する。
もうスマホメーカーのみならず、個人が意識しないといけない時代でもあるのかな、とも思うわけです。
 
 
 
 
......そういや、体験、経験という意味合いのブランド名で有名なメーカーがあった気がする......